福島労働局長が安全パトロール

　福島労働局は21日、福島大学食農学類研究棟新営工事現場で安全パトロールを行い、岩瀬信也局長らが熱中症予防対策や墜落・転倒災害防止措置を確認。一人ひとりが安全管理を徹底するよう協力を呼びかけた。
　全国安全週間（７月１～７日）の取り組みの一環として現場を視察した。建設業労働災害防止協会県支部から菅野日出喜副支部長と所秀昭事務局長、福島労働基準監督署から水野秀二署長、阿部晃産業安全専門官らが同行した。
　同工事は大学構内での施工となるため、職員や学生など第三者との動線隔離や、騒音の発生防止を徹底。転倒や落下災害の防止に向け注意喚起の垂れ幕を多数掲示し、足場と躯体との距離や段差を減らす工夫をしている。熱中症対策では、現場内にセンサーを設置して気温や湿度を適時把握。体調不良者が出た場合に備え、職長らに対応手順のフローチャートを配り、ベンチ型の担架を構内に設置するなど、救急看護が可能な体制を整えている。
　岩瀬局長は「労災防止対策のけん引約として、建設業には期待している。職長を中心として完成まで気を引き締め、無事故を達成してほしい」と作業員らを激励した。‌